2020年8月5日更新 Vol.157

おうち時間を楽しむ風鈴は
「魔除け」のお守りだった?

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ジメジメとした長い梅雨が明け、ようやく全国各地から梅雨明けの知らせが届きました。夏本番の太陽にやられて、早速、夏バテ気味なんて方もいるのではないでしょうか。
今年の夏は新型コロナウイルスの影響で思うように外出できませんが、おうち時間を涼しく楽しむための「風鈴」をおススメします。

風鈴は魔除けのお守り

窓辺でチリンチリンと風に揺れる風鈴。夏の風物詩の1つですね。元来、中国から伝わった風鈴ですが、唐の時代の中国では、「占風鐸(せんぷうたく)」と呼ばれ、その音や風の向きで吉凶を判断する占いの道具として使われていたそうです。
これが仏教とともに日本に伝わり、寺院の屋根に吊るされる青銅製の「風鐸(ふうたく)」に。魔除けの意味で吊るされていました。
江戸時代後期になると、ガラス製の風鈴が普及し、人々の間で親しまれるようになりました。

風鈴がもつ「1/ fゆらぎ」の効果

風鈴の涼しげな音を聞くと、それだけですっきりとした気分になるのはなぜでしょうか。風鈴には、癒しやリラックス効果のある「1/ fゆらぎ」が存在します。
「1/ fのゆらぎ」とは、生体リズムに深く関わり、人間の心拍音にも見ることができるものです。わたしたちの心臓は、一定のリズムで正確に動いているように感じますが、詳しく調べてみると、早くなったり遅くなったり、不規則なズレがみられます。この細かなズレが「1/ fゆらぎ」といわれ、自然界にも存在するものです。
たとえば、小川のせせらぎ、木漏れ日、波の満ち引き。ろうそくの炎や電車、風鈴の揺れも1/ fゆらぎです。人間は、生体リズムと一致するこのゆらぎを見聞きすることで、ストレス解消や癒しを感じると言われています。

どんな風鈴がお好みですか

ガラス製で夏の花火や金魚などが色鮮やかに描かれる「江戸風鈴」。
岩手県の工芸品・南部鉄器から作られた「南部風鈴」は高く澄んだ音が特徴です。
一口に風鈴といっても、全国各地でさまざまなご当地風鈴が作られています。あなたの好みの風鈴を探して、おうち時間を楽しく過ごしてみるのもいいですね。

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