2020年7月5日更新 Vol.154

七夕の7月7日は
クールアース・デー!

  • 電気

きっかけは洞爺湖サミット

2008年7月7日の七夕の日に北海道の洞爺湖畔でG8サミット(通称:洞爺湖サミット)が開催されました。G8サミットでは温暖化などの課題に対処するため、化石燃料への依存をやめ、いかに低炭素社会へ舵を切るかが話し合われました。

これがきっかけとなり、毎年7月7日は地球環境について考える「クールアース・デー」と定められました。
7月7日といえば七夕。織姫と彦星が年に1回だけ会える日です。そんなロマンチックな日に天の川を見ながら、家庭や職場において、地球環境の大切さを再確認し、改めて地球温暖化対策の取り組みを推進すべく、環境省によって制定されました。

きれいな星空を取り戻したい

夜空に見える星の数は、その場所にどれだけ光源があるかに左右されます。つまり、市街地のように街灯や生活の照明などがたくさんある場所は見える星の数が少なくなります。また、夜間に照明を多用することは発電所の稼働増にもつながり、発電によるCO2排出量が増えてしまいます。

照明をOFF「ライトダウンキャンペーン」

こうした事態を防ぐため、クールアース・デー前の1週間はライトアップ施設や家庭、事業所の照明を消す「ライトダウンキャンペーン」を環境省が呼びかけていました。これを受け、東京スカイツリーやレインボーブリッジなどのライトアップが一定時間OFFになっていました。

しかし環境省は昨年、「国民の皆様に日常生活の中で地球温暖化対策を実践する契機としていただくことについては定着してきており、また、近年のLED照明の普及状況を鑑み、環境省による呼び掛けは終了することとしました」と発表しました。これはエコな取り組みが定着してきたということであり、地球にとってちょっとよいことかもしれません。

みんなが地球のことを考える日

ちなみに家庭の照明をLED化するにあたっては環境省の「あかりを知って、エコで快適な暮らしを あかり未来計画」に詳しい情報が載っています。興味のある方はぜひアクセスしてください。
七夕の日に天の川がはっきり見える環境が日本中で実現できるとよいですね。
今年の七夕は夜空を見上げてみませんか?

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