2017年10月5日更新 Vol.55

一度食べたのにまた食べられる?
お得でエコな食材とは

  • リサイクル



近頃は天候不良や異常気象などが原因で野菜の値段が高騰することや、品薄になることもしばしば。
もっと野菜を摂りたいのに手軽に手に入らない…。
そんなときにオススメしたいのがリボーンベジタブル(再生野菜)。
野菜をお得にエコに活用しましょう。

リボーンベジタブルってなに?

リボーンベジタブル(再生野菜)とは、通常は捨ててしまう野菜の根っこやヘタ部分を栽培し、食べられる部分を再生した野菜のこと。基本的に水栽培なので、家庭菜園と違い種や苗、道具を揃える必要がなく、庭ではなくキッチンで育てられる野菜が中心です。家にあるお皿やカップ、空き缶、空き瓶など、どんなものでもプランター代わりになるので、少しでも家計を助け、食卓に野菜をという方は試してみてはいかがでしょうか。

どんな野菜が再利用できるの?

人参や大根、水菜、小松菜、キャベツ、ネギなど多くの野菜がリボーンベジタブルとして活用できます。
そして初心者でも安心の王道リボーンベジタブルが豆苗です。
サラダはもちろん、煮ても炒めても美味しく食べられる豆苗は、一度葉の部分を食した後も根っこを水に浸けておくだけで再生します。豆苗はβ-カロテンがブロッコリーの5.8倍、ビタミンCがほうれん草の2.1倍、食物繊維がアスパラガスの1.7倍と栄養価も非常に高く、簡単に育てられることから最近注目されている野菜です。

リボーンベジタブルの育て方は簡単!

1.まず、野菜の根っこやヘタ部分は少し余裕をもって残します。目安としては、ネギや水菜は根っこを3~5センチ、人参や大根はヘタの部分を2~3センチ、小松菜などの葉物は新芽の部分の4~5枚を残します。
2.きれいに洗った容器に入れ、根っこは水に浸かるくらい、人参や大根は切り口が浸かるくらい浅く水を張ります。腐敗防止のため水は1日に1度かえましょう。
3.日当たりの良い場所に置いて育てます。収穫は早いもので1~2週間、遅いものだと1ヵ月ほどかかります。気長に待ちましょう。

実は生ゴミも減らせます

リボーンベジタブルは野菜を再収穫できるだけではなく、再利用せずにそのまま捨てたときよりも生ゴミの量を減らすことができます。さらにCO2も吸収して家計を助けてくれるのでとってもエコ!捨てるつもりだった野菜の根っこも、リボーンベジタブルとして今日から育ててみてはいかがでしょうか。

環境省+ESDプロジェクト


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