2017年9月25日更新 Vol.54

「光の広がり方」を知ろう
3分でわかる「LED電球のキホン」③

    • 電気



購入検討者の参考になるような「LED電球のキホン」について、3回にわたって紹介していく本コラム。

第1回は「なぜ長寿命なのか」と「光の明るさ」、第2回は「光色」を解説しました。最終回となる今回は、「光の広がり方」についてご紹介します。

光の広がり方に注意したいダウンライト

LED照明を選ぶポイントとして、口金・明るさ・光色まではご存知の方も多いですが、光の広がり方まではあまり知られていないようです。例えば、LEDのダウンライトは、大きく「拡散タイプ」と「集光タイプ」に分けられます。拡散タイプは均一に照らしたい場合や明るさ感を重視したい場合に、集光タイプは陰影のメリハリをつけたい場合に用います。

必要なだけ点灯して快適性と省エネを両立

LEDは光の広がり方が選択できることから、「多灯分散照明」に適しています。多灯分散照明とは、ダウンライトやスタンドなど、消費電力の少ないさまざまな照明器具を室内に分散させて配置する方式。生活シーンに合わせ、必要なだけ点灯すれば、快適性が増すと同時に電気代の節約にもなり、結果としてCO2の排出を減らすことができます。

ペンダントライト交換時の注意点

ただ、吊り下げ式のペンダントタイプのものはカバーの種類によって注意が必要です。カバーがプラスチックやガラスなど透過性のある素材の場合、「集光タイプ」はカバー上部に光が回らず陰ができて、暗く感じてしまいますので、「拡散タイプ」がおすすめ。交換時には、パンフレットなどでの確認はもちろん、売り場などでの照らされ方を確認しておくと良いでしょう。

まとめ


LED照明と器具一体型のものは、光の広がり方や明るさなど器具ごとに設計され、完成された製品です。中でもシーリングライトは、天井に引掛けるシーリングがあれば簡単に取り付けられるため、人気があります。LED照明を上手に選んで、省エネ性と快適性を兼ね備えた照明ライフをぜひ実感してください。

日本照明工業会「プロがすすめるLEDアドバイス」
http://www.jlma.or.jp/akari/led/advice.html

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