2022年2月15日更新 Vol.212

無い生活は考えられない!?
通販と再配達

  • リサイクル・その他


私たちの生活を支えるインフラのひとつに物流があります。通販サービスの宅配便や、薬局、スーパーへの生活物資の納品が身近な例ですね。 ライフスタイルの変化もあり、日本国内では宅配便を含めた物流の需要が伸び、荷物の取り扱い個数は年間48億個(2020年実績)にも上ります。 生活が便利になることはいいことですが、皆さんは頼んだ荷物を1回で受け取れていますか?今回は荷物の再配達について考えてみましょう。

物が動く=CO2が排出される

トラックをはじめ船や飛行機といった多くの輸送手段はCO2を排出します。そして宅配される荷物のうち約2割が再配達となっています。つまり5件に1件は再配達となる計算です。 再配達のトラックから排出されるCO2の量は年間およそ42万トン(2015年度国交省調査)と推計されており、環境への負荷も明白です。 そこで環境省は2017年に「COOL CHOICEできるだけ1回で受け取りませんかキャンペーン~みんなで宅配便再配達防止に取り組むプロジェクト~」を立ち上げました。

どうして再配達につながってしまうのか


再配達につながってしまう理由の4割を「配達されることを知らなかった」という結果が占めています。商品によって配達日のわからない物もゼロではありませんが、注文しておしまいではなく、 自分の頼んだものがいつ届くのかを意識して利用したいものです。

どんな取り組みができる?

最近では各配送会社がオンラインで荷物の追跡や受け取り場所の変更を受け付けてくれるサービスを提供しています。 また、日時指定も有効ですが、日時指定は配達スタッフのスケジュールに大きく影響を与えます。確実に受け取れるかわからない場合は駅など設置されている受け取り用のロッカーの利用や、コンビニでの受け取りがおすすめです。

さいごに

新型コロナウイルスによる在宅ワークの普及で2020年以降はそれ以前にくらべ再配達率が減少傾向にありますが、そのほかにも過度な配送個数の増加はCO2による環境負荷だけでなく、 配達スタッフにも負担になってしまいます。急ぎでない場合はなるべくまとめて発送してもらうなど利用する私たちも周辺への負荷を考える時代ではないでしょうか。

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