2019年8月25日更新 Vol.123

ビーチリゾートが閉鎖!?
旅先でのマナーも大切に

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環境破壊により一時閉鎖した島

夏休みは海外へ旅行に出かけた方も多いのではないでしょうか?透き通った海を眺めながらリラックス…♪そんなリゾート地が環境汚染により一時的に閉鎖されました。フィリピンの「ボラカイ島」です。ここは世界各国から年間200万人が訪れる人気のリゾート地ですが、観光客を受け入れるためのホテルや飲食店が急増すると、廃油や下水が海に流され、水質汚染が進んでしまったのです。

美しい自然を復元させるための休止期間

さらに映画の舞台となったこともあり、観光客が殺到。島にはごみ処理施設もありません。ドゥテルテ大統領はこうした環境破壊に危機を感じ、2018年4月にボラカイ島を閉鎖し、一時的に観光客の受け入れを中止しました。この間、もとの美しい島を取り戻すため、排水処理施設の整備や違法建築されたホテルの撤退などに取り組んだといいます。また、失業者に対して雇用先も確保したそうです。

環境破壊を繰り返さないための対策

約半年後の2018年10月、青い海と白い砂浜は蘇り、入島制限をしながら観光客の受け入れを再開しました。そして、こうした環境破壊を繰り返さないよう、ビーチでのパーティーやアルコール摂取および公共の場での喫煙の禁止、花火の打ち上げ時間の制限など新たなルールを設けました。ボラカイ島を訪れる際は、これらのルールを確認しておいた方がよいですね。

旅先でも自然に対するマナーを守る

ボラカイ島はほんの一例です。世界には人間活動により、美しい自然が失われつつある場所が存在します。それは生物が住む環境を変化させ、やがて絶滅が進む可能性もあります。自然はつながっているのです。
楽しい旅行で気分も舞い上がっているとは思いますが、この先も美しい自然に出会えるよう自身のマナーを見直し、皆で地球を守っていきましょう。



日本でも有名な観光地の自然を守る取り組みが進められています。
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