2016年7月15日更新 Vol.11

水不足でも夏のプールを楽しみたい!
節水 できることからはじめよう

  • 水道

夏の楽しみといったら?

夏本番まであと少し!
みなさんは夏の楽しみといえばどんなことを思いつきますか?

海、山、花火、スイカ、流しそうめん!

今年の梅雨は、雨が少なかったこともあり、関東地方では取水制限のニュースも聞かれましたが…、
それでも暑い夏にはカキ氷が食べたいし、プールにも入りたい!

地球上の水の量

ここで、「水」に関するマメ知識。
国土交通省の資料によると、地球上には、海や川、雨や雪もふくめて約13億立方キロメートルもの水が存在するといわれています。
ただし、この水の約96%を占めるのは海水で、淡水は2.5%ほどしか存在しません。
しかも淡水の約70%は氷河や永久凍結層の氷。私たちの身近に存在して、すぐに使える河川や湖などの淡水は、地球上の水のわずか0.01%に過ぎないのです。


水不足の今だからというわけではなく、「水」はとても貴重な資源といえますね。
だからこそ、普段から出来る範囲で、無駄のない水の使い方や再利用を考えたいものです。

水の再利用を考えよう

では実際に、普段の生活のなかでわたしたちができる節水ってどんなことがあるでしょうか。いくつかご紹介したいと思います。

(1)お風呂の残り湯は洗濯、トイレに再利用

お風呂の残り湯は、大きさや利用の仕方によって違いもありますが、一般家庭で1回に約180Lの量があるといわれています。
この大量のお湯を洗濯の洗い工程に利用しましょう。温度が高めなので、襟や袖の油汚れもよく落ちます。
(ただし、風呂の汚れがひどいときや、入浴剤を使用した場合は使用を控えましょう。)

また、少し手間がかかりますが、残り湯をトイレの洗浄に利用するのもアイデアです。ペットボトルに入れてあらかじめトイレの隅に置いておくと、すぐに使えて便利です。

(2)トイレの「大」と「小」を使い分ける!

一般的なトイレの洗浄に必要な水量は1回に約13L。洗浄の種類を「大」と「小」に使い分けるだけで約2Lの違いがあるそうです。
ちなみに住宅設備メーカーTOTOの最新型節水トイレを使用すると、水の量は「大」で約3.8L、「小」で約3.3L。従来品と比較をすると、約71%もの節水です。
トイレの入れ替えも視野にいれ、まずは用途に応じた「大」「小」の使い分けから始めたいですね。

(3)流しっぱなしはNG!

食器洗いや、歯磨き・洗顔、シャワーを使用する際に水を流しっぱなしにしていると、1分間に約12Lもの水を無駄にしていることになります。
些細なことと思われがちですが、歯磨きはコップの水を利用すること。
食器洗いも洗い桶を利用して、洗剤を軽く落としてからすすぐようにすると水の節約になりますね。油汚れのひどいものは、古新聞などを利用してふき取ってから洗うこともおすすめです。

(4)雨水だってしっかり有効活用

雨水をタンクやバケツに貯めておき、植物の水撒きや、庭の掃除に利用しましょう。
またこれからの暑い季節は、打ち水として使うこともおすすめです。
ただし、日差しのある場所で保存すると、藻などが発生する原因になるので、日陰で保存して、なるべく早めに使いましょう。

いかがですか。ちょっとした意識で毎日の生活のなかでも水の使い方工夫できそうですね。
さあ、今日から楽しい夏を過ごすための努力、始めていきましょう。

▼参考
http://www.mlit.go.jp/tochimizushigen/mizsei/hakusyo/H17/sankou01.pdf
https://www.waterworks.metro.tokyo.jp/kurashi/shiyou/jouzu.html
http://www.toto.co.jp/products/toilet/neorest/feature/05.html

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