2016年3月31日更新 Vol.04

本当に必要な明るさってどのくらい?
照度の見直しで、照明の無駄遣いを見極めろ!

  • 電気

みなさんは生活に必要な明るさについて考えたことがありますか。
本を読む。パソコンを使う。ゆっくりとくつろぐ時。それぞれの場面に適した明るさを考えて選ぶことが、無駄のない照明の使い方につながります。

明るさの度合いを示す単位には光束(ルーメン)、光度(カンデラ)、照度 (ルクス)など、いくつかの種類がありますが、今回は、光の照らす面の明るさを示す「照度」についてまとめました。

照度を示す単位はルクス(lx)と呼ばれ、これは人間が感じる明るさを表わしたもの。場所や作業内容ごとに必要な照度がJIS規格によって定められています。
たとえばオフィスでの事務作業に必要な照度は750lx以上、工場での精密な作業には1,500lx以上、学校の教室は300lx以上といった具合です。

場面に適した明るさを選ぼう

JIS規格によるさまざまな場面での照度基準

工場・オフィス
一般的な製造工場での作業300 lx以上
精密機械組み立てなどの細かい作業1,500 lx以上
倉庫での荷積み・荷降ろし30 lx以上
オフィス750 lx以上
街中
スーパーマーケットの店内全般750 lx以上
商業施設のエレベーターホール500 lx以上
駅のコンコース
(一日の乗降客数15万人以上の駅の場合)
500 lx以上
屋内・地下駐車場
(交通量が多い場合)
150 lx以上
学校
教室300 lx以上
体育館300 lx以上
図書室500 lx以上
講堂200 lx以上
家庭
居間での団欒150 lx以上
書斎500 lx以上
トイレ・洗面所50 lx以上
廊下・階段30 lx以上

スマホのアプリで照度をチェック!

こうした照度基準を知ったうえで、みなさんもオフィスなどの明るさを調べてみてはいかがでしょうか。専用の照度計も販売されていますが、スマホの無料アプリでも簡易的に照度を計測することができるのでぜひ一度お試しください。
※計測は、計測環境、計測方法により誤差が発生する可能性がありますので、実際の照度はJIS規格照度計で正確に計測することをお勧めします。

照明自体を取り替えなくても、
①細かな手作業をする場合は、手元照明を利用する。
②日差しのある日中の窓側は照明の数を減らす。
③スイッチ紐をつけてこまめなオンオフをする。
など、常日頃から状況に合わせた照明の使い方をすることが大切ですね。

関連動画