パン焼き窯の使い方にひと工夫
5分間のスイッチオフで電力ピークダウン

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省エネ経済効果・費用

お手軽度 星1個(星3個が最もお手軽)

電力ピーク

19%削減
2013年(2010年比)

省エネ施策

  • 窯と発酵機の電源を切って電力ピークを抑える

省エネ施策

1 焼き立て、揚げたて、作りたてにこだわり


今回は静岡県御殿場市のパン屋、ブランジェ べックファンの省エネを紹介します。およそ100種類のパンのなかで1番人気は、カリッとした食感の衣と自家製のルーが特徴のカレーパンです。こちらではパンの焼き窯と発酵設備に電気を消費。達人はそれらの稼働方法を工夫して電力ピークを抑えているそうです。

電気料金削減のカギ!「電力ピーク」とは?


電力ピークとは一日のうちで最も電力使用量の高い30分間の値。電気を多く使う店舗などの企業(高圧契約の場合)では、この値で1年間の電気代のもとになる基本料金が決まります。

2 焼き窯と発酵設備の同時稼働が原因


電力ピークは午前中。原因は7台の窯と4台の発酵設備で、どちらも温度が下がると自動的に電気ヒーターが稼働する仕組みです。以前はこれらの稼働が重なり、電力ピークを迎えていましたが、現在は消費電力を測定するモニターを設置。あらかじめ設定したピーク値に近づくと警告音を発するので、ピーク対策に動きます。

3 一時的に電源をオフして電力ピークを抑制


警告音が鳴っているときは発酵設備をオフにします。一時的であれば、ある程度の温度と湿度は維持できるので問題ないといいます。さらにパンが焼き上がった後の窯は、次に焼くまで少し時間があるため、こちらも5分ほど電源を落としています。先ほどのモニターで消費電力が下がったことを確認できました。

4 作業効率やパンの品質を維持して省エネ


こうして達人は作業効率やパンの品質は落とさず、電力ピークダウンを実現しました。さらに従業員の省エネ意識が高まり、使わない場所の照明オフを徹底するようにもなりました。おいしいパンを提供する裏側では、省エネの努力があったのですね!

企業プロフィール

会社名
ブランジェ べックファン
地域
静岡県御殿場市
業種
パン製造
従業員数
36人(2014年6月1日現在)

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