たったの30分準備を早めると
電気代を削減できる?

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省エネ経済効果・費用

お手軽度 星2個(星3個が最もお手軽)

電気使用量

8%削減
2015年(2014年比)

電力ピーク

12%削減
2015年(2014年比)

省エネ施策

  • ボイラーの稼働を早めて、電力ピークを回避
  • 予約人数に応じて冷蔵庫の稼働台数を調整
  • 使用していない客室のテレビや暖房便座は、主電源を切る

省エネ施策

1 アットホームな旅館、満面の笑顔で達人がお出迎え

今回は千葉県鴨川市にある「海鮮の宿 舟付」の省エネを紹介します。宿の自慢は、地元で水揚げされた魚介類をふんだんに使った海鮮料理と、太平洋を一望できる開放感抜群の露天風呂。さらにスタッフ全員が笑顔で気さくに接するアットホームな雰囲気が人気の旅館です。浜口調査員が宿に到着すると、笑顔いっぱいの女将が迎えてくれました。こちらが今回の達人です!

2 朝のピークの原因とは?

多くの宿が夕食時に電力ピークを迎えるなか、こちらでは朝にたくさんの電気を使うようです。その原因は、朝風呂のシャワー。これまでは朝風呂の時間にあわせて6時から8時半までボイラーを稼働し、電動ポンプを使ってお湯をタンクに送っていました。しかし、お客さんが起きて電気を使う時間と重なり、電力ピークを迎えていたのです。

電気料金削減のカギ!「電力ピーク」とは?

電力ピークとは一日のうちで最も電力使用量の高い30分間の値。電気を多く使う店舗などの企業(高圧契約の場合)では、この値で1年間の電気代のもとになる基本料金が決まります。
だから、電気を使用する時間帯をずらしてピーク時の電力使用量を抑えることで、電気代の削減も見込めるのです。

3 早めの準備でピークを回避

現在はボイラーを稼働させる時間を早め、5時半から7時までにお湯を準備。お客さんの動きを予測し、ボイラーの稼動を前倒ししてポンプの使用が重ならなったことで電力ピークを抑えたのでした。
続いての省エネは、小鉢料理やデザートを入れておく専用の冷蔵庫について。この冷蔵庫は予約状況に応じて電源を落とすことがあるのだとか。それではどこでデザートを冷やすのでしょうか?

4 一石二鳥の取り組み

お客さんが少ないときにはこの冷蔵庫は使用せず、食材を入れる大型冷蔵庫を整理して、空いたスペースに小鉢やデザートを保存しています。スタッフは冷蔵庫の稼働台数が減って省エネになったうえ、庫内も整理できて一石二鳥だと話します。また、予約が入っていない客室は、テレビや暖房便座の主電源を落とすなど小さな工夫も積み重ねています。

企業プロフィール

会社名
海鮮の宿 舟付
地域
千葉県鴨川市
業種
ホテル
従業員数
11人(2015年5月1日現在)

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