2018年1月25日更新 Vol.66

東京オリンピックのメダル製作は
あなたのエコ意識にかかっている!

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いよいよ2週間後に迫った、第23回冬季オリンピック平昌大会。大韓民国江原道平昌で2月9日から25日までの17日間、開催されます。日本選手は123名が出場し、多くのメダル獲得が期待されています。一方、日本でも2年後に迫った東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会(以下、東京大会)の準備を進めており、環境に配慮した「エコ五輪」を目指しています。今回はその一環となる、「都市鉱山からつくる!みんなのメダルプロジェクト」をご紹介します。

みんなのメダルプロジェクトとは?

東京大会の約5000個の金・銀・銅メダルを、全国各地から小型家電などの回収を行い、集めたリサイクル金属で作る国民参画型プロジェクト。東京大会をきっかけに、持続可能社会の仕組みをつくる取り組みです。一大会で授与されるメダルを製作するためには、金9.6キロ、銀1210キロ、銅710キロが必要とされ、9.6キロの金を確保するためには、携帯電話32万台、パソコン5万台が必要といわれています。

実現できれば史上初の快挙

これまで、ロンドンオリンピックでは、リサイクルでメダルを作ることも検討されたようですが、結局は実現せず。リオデジャネイロでは、銀と銅には30%のリサイクル金属が含まれるとのことですが、金に関してはリサイクル原料を使用しているとは公表されていません。このような中で、全国民が参画し、集まったものから抽出されたリサイクル金属だけでメダル製作を行う試みは、東京大会が初めてとなります。

カギを握るのは世界有数の「都市鉱山」

資源の乏しい日本ですが、「都市鉱山」は世界トップクラスです。都市鉱山とは、貴金属やレアメタルが含まれているスマートフォンや家電製品などの廃棄物を積極的に採掘可能な資源と考え、都市を1つの鉱山とみなそうとする概念。日本国内に蓄積されているリサイクル対象の金属量は、世界有数の資源国に匹敵する規模の埋蔵量を持っており、その都市鉱山を全国民で発掘するという画期的なものです。

回収受付期間と参加方法は?


回収受付期間は、2017年4月~2019年春頃の予定(必要量が集まり次第、受付を終了する場合あり)。回収方法は大きく分けて以下の2通り。
①全国のドコモショップでの回収
②プロジェクト参加自治体などによる回収



2017年9月1日現在、全国で小型家電リサイクルを実施している自治体の約9割にあたる1,136自治体がこのプロジェクトに参加しています。今後も、イベント連携などで効率的・効果的な回収を展開していくそうです。リサイクル金属だけで本当に約5000個ものメダルを作れるでしょうか。史上初の100%リサイクルメダルは、全国民のエコ意識と行動にかかっています。

「都市鉱山からつくる!みんなのメダルプロジェクト」
https://tokyo2020.jp/jp/games/medals/project/

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