2017年5月5日更新 Vol.40

今年のGWはガソリン価格が高騰…
価格が決まるまでのアレコレを紹介します

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皆さま、GWはいかがお過ごしでしょうか。今年のGWは日並びが良く、広い範囲にわたって好天に恵まれているため、車で遠出をするという方も多いと思います。ただ、原油高の影響でガソリンが値上がりしており、首都圏や近畿のガソリンスタンドでは昨年の同時期に比べて1~2割高いそう。ドライバーにとってはかなり痛手ですね。今回はガソリン価格の決まり方について紹介します。

ガソリン価格は、原材料・精油コスト・流通コスト・税金で決定

原材料(輸入原油価格)は、産油国からタンカーに乗せられた時の時価に、輸送運賃、保険料、帯船料が加算され、さらに為替レートがかけられて、1バレルあたりの日本円での価格が決まります。原油をガソリンに精油するコストを足したのが「製油所出荷価格」となり、これに東京工業品取引価格や石油元売り会社のブランド料、供給拠点までの運送費、油槽所の費用、ガソリンスタンドまでの配送料もかかり、さらに税金です。輸入する時にかかる「石油石炭税」、「ガソリン税・軽油引取税」、そして「消費税」がかかります。

ガソリン価格に大きく影響する税金

ガソリン税などは一定の価格となっているので、ガソリン価格が安くなるほど、ガソリン価格に占める税金の割合は高くなります。また、ガソリンには消費税がかかりますが、よく見ると、ガソリン税にも消費税がかかっており、二重課税ではないかという意見が絶えません。(ガソリン税は石油会社が払い、消費税はドライバーが払い負担者が違うため二重課税ではないということですが、いずれにしても最終的にドライバーの負担になっていることは事実です…)

スタンドの思惑や市場動向も価格に影響

例えば、薄利多売で売ろうとするガソリンスタンドがあれば、その周辺もそれにあわせて周囲のガソリンスタンドも安い価格を設定します。逆に、高い値段を設定して利益を大きく取ろうとするガソリンスタンドがあれば、同様にその周辺のガソリンスタンドも安値競争に走らず、高めの価格を設定します。このように、地域の動向もガソリン価格に影響し、各要素が密接に絡み合ってガソリン価格が決まります。



せっかくの大型連休ですので、ガソリン代が高いといって遠出を控えるのはもったいない。そんな時は、エコドライブで燃費を向上させ、出費を抑えるという方法をオススメします。

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