リアルタイムの消費電力を調査！
業務の見直しで省エネ

省エネ経済効果・費用

お手軽度

約13%削減

2013年（2012年比）

今回は静岡県三島市にあるサント・サーフェイス株式会社の省エネを紹介します。こちらではコピー機や自動車エンジンの部品などの表面処理を行っている会社です。早速、柏木調査員は工場に入り、コピー機に使う部品に塗料を塗る作業を見学。そこにはどんな工夫が隠されているのでしょうか？

塗料を塗った後、熱した電気炉に部品を入れ、塗料が剥がれないようにします。電気炉は全部で4台。達人は塗装を終えた部品から順次熱していきますが、電気炉は工場内もっとも電気を消費するため、4台のうち3台のみ稼働し、電力ピークを抑えているのです。

電力ピークとは一日のうちで最も電力使用量の高い30分間の値。電気を多く使う店舗などの企業（高圧契約の場合）では、この値で1年間の電気代のもとになる基本料金が決まります。

達人は以前より多くの部品を電気炉に入れ、同じ数の部品を処理できるようにしています。また、部品が多く3台で収まらないときも4台目を使わず、電気炉が空くのを待つといいます。

すべての作業が終わるまでに時間がかかるときもありますが、1日の処理数を変えないことで納期に影響が出ないようにします。4台の電気炉を同時に使うと44kWなのに対し3台では32kWでした。32kW以内でやりくりすれば、大きく契約電力が改善できますね。